
愛媛県の松山市北条(旧北条市)というところに、鹿島という島があります。この島は岸から500mくらいしか離れておらず、泳いでわたる猛者もいます。知人のS君が、夏にここでキャンプをした時の体験です。
数年前の夏サークル仲間6人で、鹿島にキャンプにいきました。連絡船を下船し、海水浴場を横切り適当な場所を見つけ、キャンプをはった。夏も終りかけだったので人も少なく、プライベートビーチ感覚で遊んでいた。日が落ちると、することもなくなり怪談をしようという事になった。4人目くらいまでは、キャッキャ言いながらの怪談だったが、5人目が話しだした途端、急に雨が降ってきてみんな無口になった。話し手と雨音しか聴こえなくなって、5人目が話し終えた瞬間、雨音の中に小さく読経の声が混じってるのに気づいた。みんなその読経の声に気づいていて、固まっていた。やがて読経の声が近づいてくると共に、砂を踏む音も近づいてきた。そして、テントの入口の虫除けのメッシュごしに、武者の下半身を見た時、意識が途切れ、気づいた時は昼近い時刻だった。他の仲間も同じくして目覚めテントを出て、凍りついた。海からテントまでの砂浜に、物凄い裸足の足跡がついていたから。そして、足跡が全てテントの入口にむかっていたから。
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