以前
愛媛県の
松山市のI手町に住んでいた頃の
マンションは、築20年くらいの結構古い
マンションだった。私の前の住人は自営業をされていて、失踪中との事だった。(以前の仕事がら調べて分かってました。)とりあえず安い家賃と、諸経費にひかれ即入居。下見に行った際、押入れの一つが仏壇用だったのも気にならなかった。
生活し始めてすぐ家鳴りというか、ラップ音に気がついたがあまり気にならなかった。
入居後二週間ばかりたった頃、連れの一人が泊まりにきたんだが、ドアを開けた瞬間硬直。家に入っても何かぎこちなく、理由を聞いてもなかなか言わねぇ。さんざんとっちめたら、「気を悪くしないでほしいんだけど、あそこ(仏壇用押入れの前)に婆さんが座ってんだよ。顔だけよく見えねえから恐くて。」って、オイ!俺もこえーよ!
その日は連れも泊まらず、自分も友人宅で外泊。でも帰らんといかんので、恐る恐る帰宅。でも連れに言われても自分は見えないから、あんまり気にならなくなった。相変わらずの家鳴りはしてたし、畳を踏む音もしてたが、慣れてきて「ああ、いるな」くらいになっていったんだ。酔っ払って帰って来た時なんか「ばぁちゃんただいま?」なんて言ってたんだ。
その年の夏、なんか世間では猛暑って言われてるのに、その押入れのある部屋だけは異様に涼しくてクーラーいらずだった。それに、その押入れの前(座っていると言われた場所)に、大量に蚊が死んでるの。30?の円形に。ばぁちゃんがしてくれてると思って嬉しくなって言ったの、「ばぁちゃん、ありがとね」って。この部屋に3年半くらい住んでいろいろあったけど(別話)、一回も蚊に刺されなっかった。異様に涼しいのは、その夏だけっだったんだけどね。ありがとう、ばぁちゃん。
-------------------------------------------了
追記 まだ別の人がいた話は次回にw
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